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魔術師の塔
広大な大陸中央を流れる、トルナ運河河口の小さな島に建っている。東を向けば大海のさざ波を聞くこともできるし、西を向けばトラン湖の向こうにロリマー山脈の重々しい存在を感じ取ることもできる。
グレッグミンスターの城から北東にある。
古(いにしえ)の文明を思わせる厳めしい塔。無数の巨石を組み合わせて作られている。長い年月の間に風化したのか、石が崩れ落ちている部分もある。外壁は灰色だが、苔や絡みつく蔦などによって所々緑色で彩られている。高さは、どうやってそこまで石を運び上げたのか不思議になるくらい高い。塔の最上階は雲の上に出るのではないかと思われるほど。
レックナートとルックの二人で暮らしている。
塔の最上階にレックナートはいる。塔の階段は石造りで殺風景だが、最上階の部屋は無数の小さな水晶で満たされている。天井はおろか壁にまで埋め込まれた水晶が煌めく様は、まるで星空のように美しい。隣の部屋は、高い天井を見上げると、壁にはめ込まれたステンドグラスから青い光が差し込んでいる。
星の間の部屋と外界とを隔てているのは鎧戸。

27の真の紋章
紋章はそれぞれ法と混沌のどちらかに属し均衡を保っている。本来あるべきバランスが崩れると、世界は『治』から『乱』へと転じる。その均衡を保つ存在が108の宿星たち。

テッド
主人公が最初に出会ったのは約2年前。7年前の継承戦争で両親を失い、戦争孤児として各地を放浪していたのを、出征していたテオが引き取ってグレッグミンスターに連れてきた。
テオの屋敷に住むことを辞退し、近所に小さな家を借りてもらって暮らしはじめた。戦災で受けた右手の火傷跡を人に見られたくないという理由で。いつも右手に皮手袋をしている。主人公と同じ14歳らしい。主人公とは親友。

帝都グレッグミンスター
城壁に取り囲まれている。城と城下町とが一緒になった大きな街。街の真ん中を貫く大通りには店が建ち並び、通りから外れた居住区には城や町で働く人々の家がひしめき合っている。大通りをまっすぐ進み、公園を抜け濠を渡ったところに、城がそびえ建っている。街の化とからでも城壁越しに見えるほど、大きな城。
街中央の公園では月に一度大きな市が立つ。
今でこそ賑やかな城下町だが、戦争のおかげで数年前までは廃墟同然だった。
暗くなっても城内では臣下の者が立ち働いているが、あちこちに灯されたろうそくの炎はいかにも寂しげ。

主人公(ティル)
幼い頃に病気で母を失う。
帝国近衛兵に抜擢されるが、まだ皆の助けが必要だとして、従者が三名近衛兵に加わる。

グレミオ
特技はシチュー作り。母を失った主人公の面倒を親身になって見てきた。

テオ・マクドール
バルバロッサと会うのは半年前の出征以来。継承戦争の頃と同じく、彼の剣と彼の軍に衰えはないらしい。
バルバロッサの愛剣プラックをもらって北方の守りに出向く。
謁見翌日、馬上の人となり、グレッグミンスターの城壁を出、街のそとに待機していた部隊の先頭に立って、トラン湖を渡り北の国境へ向かうためにまずは西へ進路をとる。率いる軍は帝国中央軍第三軍だと思われる。

クレオ
飛刀を扱う女戦士。ある戦いでは、味方の陣を乱す騎馬兵数十騎をたった一人で片付けたと聞く。主人公とグレミオ、パーンにとって姉同然の存在。

パーン
格闘家。継承戦争においては敵方の兵だったが、将軍テオの人柄にほれ込んでその部隊に加わって以来テオに仕えている。男気溢れる男なのだが信じられないほど大食らい。主人公にとってデキの悪い兄貴のようなもの。

クレイズ
近衛隊隊長。副官はカナン。

竜洞騎士団
グレッグミンスターの遥か西、ロリマー山脈に拠点を置く軍事勢力で、帝国とは友好関係にある。
主人公も時々城の上空を旋回する竜を見かけることがあった。小さな家ほどもある身体は鱗に覆われ、口からは白く輝く牙がのぞく。前足は音場一人なら簡単に握りつぶせるくらい大きく、爪は草を刈る時に使う大鎌ほどもある。

ロックランド
帝都から東に向かうとある小さな町。グレッグミンスターから最も近い町だが、馬を使っても3日はかかる。
快晴が続いて道がはかどれば、丸1日で遥か遠くに町が見えてくる。
寂れた貧しい町。建ち並ぶ家々は石でしっかりと組まれているはいるものの、町のそこここに砂が積もり、石も転がり放題。植物らしきものの姿はほとんどなく、まさに石の町。
石造りの簡素な家。石畳の大通り。軍政官はグレィディ。

清風山
ロックランドを出て半日程度で山の麓にたどり着く。その名は、山頂から吹き下ろす冷たい風(冬の颪(おろし)に相当する?)に由来するものだが、その季節ではないらしく、風は比較的暖か。しかしそのぶん植物がよく育ち、山道を塞いでしまっていた。到底馬では入れそうもない。麓の木々に馬をくくりつけ、徒歩で山を登る準備を整える。
森の中にぽっかりと空いた草原の奥に、木を組んで作られた砦がある。周りに張り巡らされた柵は大人二人分ほどの高さ。材木の状態から、砦は二,三年前に建てられたものと思われる。柵に遮られ内部の様子はよくわからないが、柵越しに見える藁葺き屋根とわずかに見える外観から判断すると、二階建てでちょっとした宿屋ぐらいの大きさはありそう。4,50人の山賊なら楽に収容できるだろう。柵が高く正面の門もしっかりと閉じられている。
バルカスとシドニアのねぐらはひとつじゃない。

赤月亭
グレッグミンスターでは料理が美味いと評判の宿屋。

レナンカンプ
帝都グレッグミンスターからトルナ運河沿いに西南に下ったところにある。水路などの設備が整っているうえ、帝都への旅客や行商人が立ち寄ることもあって、アールス地方では帝都に次いで規模の大きな街。
グレッグミンスターからは、徒歩の旅だと「まあ7日もありゃ行けると思う」程度。実際7日の旅だったらしい。主人公はビクトールから、うまい兎の獲り方、魚の釣り方、快適な野宿の仕方から雨の避け方まで、およそ旅に必要だと思われるほとんどの知識を教わる。
丁寧に敷き詰められた石畳、どこか気品の漂う石造りの家、そしてその合間を笑顔で行き来する人々。

けやき亭
レナンカンプの宿。部屋の置時計の裏の入り口から急な階段を下ると、地下水路脇の通路に解放軍のアジト。階段下の一帯から、工具用具置き場だったと思われる煉瓦造り部屋までは50歩程度。

解放軍
リーダーはオデッサ。副リーダーは「青雷(せいらい)のフリック」。大刀持ちのハンフリー。財政と事務を引き受けるサンチェス。と、ビクトール。
オデッサ死後は、レナンカンプの兵達を逃がしたフリックの後をハンフリーとサンチェスが追い、ビクトールは主人公たちと、オデッサの遺言で、セイカの町に住むマッシュという男にイヤリングを渡しに行く。

オデッサ
帝国貴族出身の解放軍リーダー。レジスタンス組織に協力する貴族の恋人が、帝国に捕らわれ死刑を宣告される。死刑を宣告された者の権利の最後の願いを、恋人の代わりに「結婚式を挙げさせて欲しい」と願い、親族席を近衛兵に取り囲まれ、死刑台の前で誓いの言葉を交わした。その後すぐに刑執行の予定だったが、剣を奪い戦って脱出を試みるも、恋人は矢に討たれる。近衛兵に刃を向けたとして、反逆者として国を追われる。
兄はマッシュ・シルバーバーグ。

イヤリング
輝く宝石をあしらった金のイヤリング。
宝石の奥に各地の解放軍のアジトを記した地図が描かれている。このイヤリングを受け取る者は、解放軍を受け継ぐ者。

セイカ
クワバの城塞から5日。
ゴウラン地方特有の一風変わった町並み。白い土壁に瓦屋根、そんな簡素な建物が並ぶ町を、鮮やかな色で染め抜いた着物を着た人が行き来している。土の匂いがそこかしこに漂う街中。石垣。
うどんがある。箸を使う。どちらもグレッグミンスターにはない様子。

マッシュ
当代きっての名軍師。カレッカの戦いでの采配は誰もが知る伝説にまでなっている。現在はセイカの町で塾を営む。生徒には子供がいる。
妹はオデッサ・シルバーバーグ。力があるのにそれを使わないのは臆病だと言う。

解放軍 2
各地のアジトも帝国の襲撃を受け、メンバーがちりぢりに。軍の再起は早急の課題。
軍を甦(よみがえ)らせるには、人を集めなければならない。人を集めるにはそれを受け入れる器が必要。トラン湖の古城を居城と決める。
マッシュは檄を飛ばし、リーダー自身も各地で小競り合いを演じながら同志を募っていった。
クワバの城塞で会ったチャンドラーは、物資調達係として参加。
バルカスはシドニアと百人あまりの子分を引き連れ合流。

古城
帝国領土の中央に広がるトラン湖の島にそびえる。解放軍の居城となる。
まだ日の昇らぬ朝方、緩やかに漂う朝霧が湖面を覆い尽くす。まるで雲の上にいるよう。太陽が昇り、朝霧が鮮やかな黄金色に染まる。
元々は赤月帝国水軍の拠点だったが、帝国水軍がトラン湖の北東に築いたシャサラザード水上砦に移動してからは、空城(あきじろ)となっていた。
船着き場は小さな入り江に造られ、小舟ならゆうに50艘は停まれるほどの大きさ。石造りの波止場の両端から木で組まれた三馬氏が2本、湖に向かって延びていて、その先にタイ・ホーとヤム・クーが所有する小舟がある。

軍記帳
解放軍のメンバー、城に住む者などが記されていると思われる。

宿星
天魁星は宿星の中心となる星。世を「乱」から「治」へ導く宿星。
世界の流れというのは宿星を背負う者たちの動き。



大森林
帝国領土南東のはずれにある深い森と山に囲まれた地域。優雅な生活を好むエルフ族、犬に似た半人半獣の種族で勇敢な戦士でもあるコボルト族、逞しい体躯を持ち発明が得意なドワーフ族、そして少数の人間が暮らしているという。この四つの種族は昔から相容れないものだったが、互いの不可侵を取り決めた「大盟約」と呼ばれる掟により、大きな争いが起きることはなかった。

クワンダ・ロスマン
鉄壁の将軍と呼ばれる。
顔は厳ついが筋金入りの武人。テオと談笑し杯を開けては豪快に笑った。バルバロッサを守った時に受けた矢傷を誇りにしている。
大森林のパンヌ・ヤクタ城に、五年ほど前に、人間たちの統治者として赴任。平穏だったはずだが、3カ月ほど前に突然大盟約を破り、他の種族を弾圧しはじめたらしい。
はじめのうちは小競り合い程度だったが、数週間前から本格的に各種族の弾圧をはじめたらしい。ドワーフ族は軍を進めにくい山奥に住んでいるので今のところは無事だが、パンヌ・ヤクタ城の近くに村があるエルフ族と、迷いの森近くに住むコボルト族は帝国軍の大攻勢にあい、今や滅びを待つしかない状況だという。
3日に一度、近辺の様子を探るために偵察隊を出す。偵察隊が森を廻るには5日はかかり、そのルートも決められている。

解放軍 3
クワンダの率いる兵は9000。
トラン湖南西のクナン血府の花将軍ミルイヒの部隊が9000。
北方にテオの部隊が14000。
トラン湖北のセナン地方にカシムの部隊。
シャサラザード水上砦にソニアの部隊。
帝都グレッグミンスターには20000の皇帝直属軍が常に待機。
古城を居城としてから、キルキスが来るまで約半年。兵力は1000にも満たない。各地に散らばってた仲間の兵が、少しずつ城に集まり始めている。フリックがレナンカンプから連れ出した兵は合流していない。
キルキスが来た夜、城にいるすべての兵に号令がかかり、戦の準備がはじまる。武器、兵糧の調達など、やらなければならないことがたくさんあった。
エルフの村焼失後、主人公たちと合流した軍が城を出る直前に、ハンフリーとサンチェスが兵を連ねて城を訪ねた。5500ってとこ。元からいた兵と合わせて6500は越える。

大森林の村
古城から、湖を渡りゴウラン地方に入り、馬を走らせ続けて3日後に、コウアンの南東に位置する村に到着する。少数の人間がひっそりと暮らすこの村の東にある深い森を抜けなければ、大森林地域には行けないようになっている。

迷いの森
大盟約を取り決めた六賢者の結界が張ってあるので、抜け道を知らない者は通過できないようになっている。エルフの抜け道がある。
森の奥深くへ入っていくと、周囲は木々ばかりで、目印となるものは何もない。枝はに遮られて太陽の位置も確認できないので、東西南北どちらに進んでいるかを知る術もない。抜け道を知らなければ、間違いなく迷うだろう。

コボルトたちの村
大森林の村から迷いの森に入り、およそ半日も進んだ頃に森が開けて小さな村が現れる。
森の中の草原にあり、木で組んだ小さな小屋が建ち並んでいる。小屋の数は50戸ほどで、人間が住むにしては小さな小屋。たびたび帝国軍の攻撃を受けたのか、焼け落ちている小屋もあれば、バラバラに叩き壊されているものもあった。村のあちこちに壊された小屋はあったが、なかにはきちんと修復されたものもあった。
パンを焼いて食べる模様。

エルフの村
コボルトの村を出、南東へと進路をとる。
森を抜け、草原を出る。コボルトの村を出てから丸一日、ろくに休息もとらず馬を走らせる。草原の向こうに見える暗い森の中央に、村がある。遠くの森にひときわ大きな木が見える。その巨木こそがエルフの村で、彼らは木の枝に板を渡し、家を建てて住んでいるという。
再びしばらく行くと、遥か南に広がる森に、石造りの巨大な建物がそびえている。木々の上には、物見台らしき尖塔が突き出ている。パンヌ・ヤクタ城。
エルフの村とパンヌ・ヤクタ城の距離を目測すると、徒歩にして半日もあれば行けそうな程度。
森を抜けると、エルフの巨木にたどり着く。
太さは、大人二十人がつないだ腕をいっぱいに伸ばしてやっと囲めるほどある。高さは枝に遮られ、木の根本からでは水族出来ないが、帝都グレッグミンスターの城よりも高いと思われる。枝ぶりも見事なもので、五十歩はあろうかという長さの枝が四方八方に伸びている。その枝の間には板が組まれ、青い草で編んだ家があちこちに見えた。家は皆健在。
ヒュッと小さく口笛を鳴らす。すると、張り巡らされた板の合間から、するすると縄梯子が降りてくる。縄梯子を昇り、巨木の中程まで来ると、そこには枝の上に板が渡され床のように広がるスペースがある。中央の幹を取り囲むように5軒ほど小さな家が建っていて、そのなかで最も大きな家が長老様の家。
巨木をくり抜いて作られた牢がある。細い階段を降りた先。
シルビナは長老の孫でキルキスの許嫁。

烈火のバレリア
大森林のはずれにある小さな村で生まれ育った。継承戦争の折りに、縁あってクワンダに仕官する。

焦魔鏡(しょうまきょう)
3か月前から、クワンダはしばしば反乱を起こすエルフたちを弾圧しはじめた。弾圧の手を緩めず、ついこないだからエルフたちを根絶やしにしようと、恐ろしい兵器を作りはじめた。
大気中の熱を集めて放射することで、一瞬で森を焼き尽くすことができる。
焦魔境の光が直撃したのか、エルフの巨木は焼失としうよりは消滅していて、焼け焦げた根本の部分がかろうじて残っているだけだった。

ドワーフの村
エルフの村を出てから馬で一日、ドワーフの山道を使って徒歩での山越えに一日、計二日かけて、広い盆地に造られたドワーフの村に到着する。
山道からは、南西に広がる森に、森に囲まれたパンヌ・ヤクタ城が見える。
山の麓から馬を飛ばしても、エルフの村まで半日はかかる。
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